爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

2016-12-01から1ヶ月間の記事一覧

微生物の話 第2回 Streptomyces narbonensis

第2回 Streptomyces narbonensis (ストレプトマイセス ナルボネンシス) アルコール製造を3年ほど担当した後、ちょうどその頃にその工場に新設された医薬品製造部門に配置転換されました。 最初は発酵とは関係のない部門だったのですが、そのうちに場内で…

「物語 食の文化」北岡正三郎著

著者の北岡さんは京都大学農学部農芸化学科を卒業後、京大、島根大、大阪府大で研究を続けられ、大阪府大名誉教授でしたが、昨年亡くなられたようです。 農芸化学の中でも栄養学がご専門のようですが、食文化などにも造詣が深く、本書はその方面での膨大な知…

微生物の話 ご案内 第1回 Saccharomyces cerevisiae

勝手なことばかり書いている「気ままなエッセイ」シリーズですが、今回は新たに「生物」のカテゴリーを設け、「微生物の話」というコーナーをしばらく書かせてもらいます。 大学で農芸化学を学び、就職は発酵会社だったので、その後の長い期間は微生物に関係…

「帝国王国の意外なウラ事情」祝田秀全著

「世界史がもっと面白くなる」と銘打ったものですが、至って気軽な読み物といったところでしょうか。 著者の祝田さんは出版当時は代々木ゼミナールの人気講師とあります。 研究者が知られていない歴史的事実を書いたというものではなく、周知のことをまとめ…

安倍政権暴走、本当なら末期的症状 カジノ法案強行採決、税収減で赤字国債追加発行

政権暴走ぶりが目に余る今日このごろですが、カジノ法案がわずか数時間の審議で委員会強行採決されたとか。 さらに、税収の急激な落ち込みで今年度は赤字国債を急遽追加発行しなければならないとか。 本来ならばこのような状況は「政権末期的症状」と言わざ…

「”超”入門 失敗の本質」鈴木博毅著

この本は大東亜戦争戦史を扱った有名な本「失敗の本質」(1984年ダイアモンド社刊行)の解説ということを目標に書かれています。 「失敗の本質」は旧日本軍の戦史研究者の防衛大関係者などがノモンハン事件、ミッドウェー海戦、インパール作戦などの負け戦で…

「植物が出現し、気候を変えた」デイヴィッド・ビアリング著

生物出現以降、多数の化石が残され、それを見ると今の生物とはまったく異なる形状、大きさのものがあることが分かりますし、様々な証拠からこれまでに何回もの大量絶滅という事件が起きたことも判ってきました。 こういった現象が起きた理由はこれまでは地殻…

高齢者ドライバーによる事故報道 毎日のように事故が起きるかのようなシャワー報道で何を目指すのか

このところ、毎日のように高齢者ドライバーによる事故の報道が続いております。 自発的に免許返納に踏み切る方々も多いようですし、なんとかしなければという機運も高まってきているようです。 しかし、高齢者に限らず事故を起こしているドライバーが多数に…