爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

行ったことのある都道府県 広島県

広島もしょっちゅう通過しているのですが、降り立ったことはほとんどないというところです。
その中で確かなのは、もう20年以上前になりますが当時の仕事上加入していた「日本菌学会」という学会主催の「きのこ採取会」が開かれたのに参加した時のことです。
会場は広島県北部の「もみのき森林公園」というところで、そこの宿泊施設に泊まり込みのものでした。
集合は広島駅の北口で、貸切バスに乗り込み向かいました。道も細かいところまでは覚えていませんが、広島の北部に向かう新交通システムに沿って北上したと思います。ちょうどそのすぐ前に工事中の橋桁が落下し、通りがかった車両などが下敷きになって多数の死傷者が出たという大きな事故がありました。
また、広島駅を出るとすぐに山が迫っているのも印象的でした。またその山の中腹にまで多数の家が立ち並んでいるのも異様とも感じる風景でした。昨年の広島の大きな水害が起こったところでもあります。そのニュースを聞いて昔の印象がよみがえりました。

その先から高速に乗り吉和というICで降りるとすぐに森林公園はありました。高い山ではないものの人里離れた深い山間と言うところでした。
一応、公園内のコースに沿って歩いて、その周辺だけでキノコ採取をすることと言う取り決めで、ぐるっと一回りしただけですが、なかなかのキノコの数・種類でした。その後、宿泊施設の中で皆で採取したキノコの品種の鑑定会というものも開かれました。こちらはほとんど詳しくはなかったのでそんなものかと頷くだけでしたが、自分で採取した大きなキノコにほかの参加者から「立派なシイタケですね」と言われたのにはびっくりしました。
枯れ木に生えていたもので、かなりいびつな形をしており、ふつう見かけるようなシイタケの形状ではなかったのですが、自然のキノコにはそのような変形と言うものは付き物ということです。

この採取行で印象的だったのは、なんとなく分かれたグループで行動していたのですが、自分たちのすぐ後ろから来ていたグループの人達が「ツキノワグマ」に遭遇して大きな声を出したことです。どうも小さな子供のクマを見かけたようでした。幸いにも向こうも驚いてすぐに逃げていったようですが、このようなところにもクマが出没するのかと思いました。
九州にはクマは生息していないそうですが、山口県までは居る可能性があるようです。さすがに関門海峡は渡れないのでしょうか。

翌日はまたバスで広島駅まで送られ、そのまま新幹線で帰りました。お好み焼きを食べる間もなく、帰ったのが残念でした。