爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

「未来のおもいで」梶尾真治著

タイムスリップ物ですが、その年差が27年と微妙なところです。そこで、前の時代に属する主人公が後の時代のヒロインに会いに行くとその両親がちょうど子供を産んだところということになり、またヒロインが主人公の事跡をたどると直接知り合っていた人にも会うことができます。

しかし、どうも梶尾さんは優しすぎるのか、またハッピーエンドです。
舞台となった熊本県白鳥山は当時は泉村(五家荘のあるところ)で現在は八代市になりますが、2004年の水害で登山路がすべて破壊されたと本書の後書きにはありますが、どうやら現在では復旧されているようです。ただし、かなり深い山でたどり着くまでにも相当時間がかかり、さらに登ってもほとんど眺望も効かないということで、それだからこそこの舞台にもなったということです。