爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

「中国のユーモア」寺尾善雄著

出版社勤務を経て著述業をされていた中国文学研究家の寺尾さんがユーモアという観点から中国の文学を選んだものです。
ジョークや小話のようなものかと思っていましたが、中には魯迅郭沫若の作品もあり一筋縄ではいかないもののように見えます。

小話はよく聞くようなものが多く、世界各国のものとも共通なタネの話もあるようです。これは古代からの文化交流もあるでしょうし、自然発生的なもので人類共通というものもあるのでしょうか。

近代に入ってからの民国時代や日中戦争時代などの話はあまりなじみもありませんが、どこでも起きるようなことが変わらずに起こっているもんだなという感想です。