出版社勤務を経て著述業をされていた中国文学研究家の寺尾さんがユーモアという観点から中国の文学を選んだものです。
ジョークや小話のようなものかと思っていましたが、中には魯迅や郭沫若の作品もあり一筋縄ではいかないもののように見えます。
小話はよく聞くようなものが多く、世界各国のものとも共通なタネの話もあるようです。これは古代からの文化交流もあるでしょうし、自然発生的なもので人類共通というものもあるのでしょうか。
近代に入ってからの民国時代や日中戦争時代などの話はあまりなじみもありませんが、どこでも起きるようなことが変わらずに起こっているもんだなという感想です。