長く教育に当たってこられ、現在は教育評論家として活躍されている岡崎勝さんが熊本日日新聞に書かれた記事が興味深いものでした。
「岡崎勝の学校のホンネ」というコーナーです。
子どもに自由に遊ばせていると様々なトラブルが発生します。
岡崎さんは鬼ごっこが効果が高いとして薦めているようですが、そこもやはり問題続出です。
鬼ごっこは鬼がタッチした人が次の鬼になるというルールなのですが、そのタッチしたかどうかという判定は別に審判がいるわけでもないので、双方の自主判定になります。
そこで鬼の子はタッチした、相手の子はタッチされていないと言い張って譲らないということになるわけです。
こういった事態は避けたいと考える先生もいるようですが、岡崎さんはこれこそが人間関係を上手く収めるという経験になるので有効だと考えるそうです。
いつまでもタッチしたしないで言い争っていても埒が明かないので、いずれはどっちかが折れることとなります。
折れた方が損かというとそうでもなく、周りの子どもたちから見ればそちらの方が人格が上というイメージを与えることとなり、かえって得をするということもあるということ、そんなあれこれを体験していくというのが貴重な経験となるということです。
それもこれも含め、遊びというのは子供にとっての重要な体験機会であるということなのでしょう。