有名ラーメン店の店主が飼い猫に噛まれ、どんどんと悪化していき10日で死亡したというニュースが話題を集めています。
まだ死因は特定されていないようですが、このような動物と人間に共通する感染症は「人畜共通感染症」と言われ、多くの病気があります。
やっかいなのは、動物ではさほど健康に異常がなく健康体であってもそれが人間に感染すると悪化する場合があるということです。
実はこれはあの有名な食中毒菌のカンピロバクターでも同様であり、健康体の家畜にも腸管内に存在するもののそれが食べられて人体で増殖すると重い食中毒症状を呈し稀にギランバレー症候群を発症するということがあります。
人畜共通感染症として扱われているものには、ウイルス、細菌、真菌、寄生虫など多数ありますが、有名なものでは狂犬病、イヌブルセラ症、パスツレラ症、Q熱、エキノコックス症などがあります。
狂犬病は動物でも激しい症状を呈しますが、他のものは動物ではほとんど無症状であり、つまり健康体のまま保菌しているということです。
しかし人間が感染すると重症化し場合によっては死亡する場合もあります。
家庭でのペット飼育というものが非常に多くなっていますが、特に猫の場合は自由に外出することもあり感染の危険性も多いのではないでしょうか。
くれぐれもこういった事例があるということは気に留めておいてほしいものです。