爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

「稲作が温暖化促進」だから何だっつうの。

東洋経済オンラインにジャーナリストの青沼陽一郎さんと言う方が書いていたものです。

toyokeizai.net

稲作の光景を日本の原風景などと呼ぶ人もいますが、(私はまったく同意できませんが)そのような水田が広がる状況は、温室効果ガスを大量に排出しているということです。

 

温室効果ガスの発生源として農林水産業の比率は意外にかなり高く、発電によるものとほぼ同じ、全体の24%を占めるそうです。

そのうち最大のものは森林の伐採、ついで牛などの腸内細菌の作用ですが、水田からの発生もかなりの量になるようです。

 

その原因は水田土壌中に含まれる嫌気性細菌が作り出すメタンです。

メタンは温室効果から言えばCO2の25倍もあるために、その影響も大きくなるのです。

こういった効果は小麦などの畑では起きず、あくまでも水を張った水田の土壌で空気と触れ合わない嫌気性条件だからこそ起こるものです。

 

しかし、そう言われても「だからどうだっていうの」としか言いようがない問題です。

小麦なら大丈夫といってもそれ以外の要因が多過ぎて米の優位性は明らかです。

 

この問題も結局は、「温暖化と温室効果ガス」の問題しか見ない風潮のせいだということでしょう。

 

なお、食糧の中でもほぼ自給できるはずの米も国民の嗜好性の変化から消費量は減り続け、その結果水田も大きく減っているはずです。

それをさらに減らしたいとでも言うのでしょうか。