爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

「服から服への完全リサイクル」は有効か

またNHKの朝のニュース番組から

「服から服への完全リサイクル」ということで、化学繊維を溶解し再び繊維にしようという会社の取り組みを放送していました。

 

確かに素材としてはリサイクルです。

しかし、そのためには溶解するための薬剤を加えさらに高温、高圧を加えてプラスチックに戻します。

それには多くのエネルギーを必要とします。

 

このような「リサイクルのためにエネルギー」は実際には「使い捨ての場合」よりはるかに大きいことがあります。

 

それが果たして「持続可能」であるのか。

 

ここにも「エネルギーの制約」が関わってきます。

 

エネルギーが無限にあるのであれば、素材さえリサイクルできれば持続していくことができるでしょう。

しかしエネルギー源が有限であればそれは成り立ちません。

ウクライナ侵攻の余波とは言え、エネルギー価格がどんどんと上がっているということをどう考えているのでしょうか。

 

これが「リサイクルの罠」とでも言うべきものだと思います。