田中宇さんの国際ニュース解説では、中国の恒大集団の破綻危機は中国共産党の意図的な締め付けのためと考えているようです。
そして、それはこれまで資本主義放任で世界でも大きな経済力を身につけた中国の路線を少し変更し、儲け過ぎていた企業を締め付けることで格差が限界を超えたように感じる中国の一般民衆の溜飲を下げ、部分的に社会主義に戻すかのように装う意図があると見ています。
中国は不動産業界だけでなく、インターネット関連業界や教育産業などにも厳しい態度をとるようになり、国有化の動きを強めているそうです。
このような社会主義化というものは、すでに一度破綻したはずだというのが大方の理解でしょうが、それは未発達な社会に社会主義を植え付けようとして失敗したのであり、すでに発達した社会であれば上手く行くかもというのが習近平の思考だということです。
しかも、これは大きく乗り遅れたように感じている中国大衆にとっては歓迎すべき事態であり、習近平体制への支持も大きく向上するだろうと。
中国はさらに銀行など金融業界も締め付けようとしています。
この影響は世界的にも大きくなるだろうということですが、果たしてどうなるか。