爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

コロコロ態度が変わる千葉県知事ってどんな人。

パラリンピックの学校連携観戦というものを、一般客は入れない無観客試合でありながら実施していたのは東京都と千葉県だけでしたが、千葉市で生徒を引率していた教員が感染していたことが判明し、急遽中止することを知事が発表しました。

www.chibanippo.co.jp

この知事は、ほんの数日前に児童生徒の観戦について批判されていたことに対し反論したということが報道されています。

news.tv-asahi.co.jp

この8月26日付けの報道では、「パラリンピックの学校連携観戦への批判が高まっていることに対し、千葉県の熊谷知事は”プロ野球なども観客が入っている”と述べ問題はないとの認識を示しました」とされています。

 

それにしては、児童生徒に感染したというわけでもなく、引率教諭が後から感染していたことが判っただけで、手のひら返しで中止決定とは腰の据わらないこと。

 

熊谷知事は千葉市議、千葉市長を務め、今年の千葉県知事選挙に立候補し当選したということです。

市長時代の姿勢は様々な改革に取り組み、成果もあげているようですがやはり人気が頼りだということは自分でも承知しているのでしょう。

これ以上は県民の反発を受けるのは怖いということでしょうか。

 

まあ、パラリンピックを子供たちに見せるということは非常に意義のあることなのですが、コロナ禍の中でどこまでリスクを冒して実施するかと言うところでしょう。

 

おそらく最悪の事態は観戦に出かけたことが原因で児童生徒にクラスター発生でしょう。

今回は引率の教諭ですが、児童生徒の中に感染者が居たことが判明する事態も十分に考えられます。

そういった起こりうる事態は十分に考慮しておくべきですし、起きた場合の対応策も練っておくのが当然でしょう。

 

例えば今回のように、行った後になって参加者に感染者が居たということが判明した場合、同行者は一定時間隔離し検査して確認を行ったうえで観戦は中止と決めておけばよかったわけですが、今回の対応がそういった準備の上で行われたとは思えません。

それが上記の数日前の知事の会見での発言です。

そのようなリスクなど何も考えていないような「プロ野球もやってる」という意見。

ちょっと馬脚をあらわしたという感があります。

 

なお、「プロ野球も客を入れている」ということはオリンピック観戦の議論の時も言っている人がいましたが、これを状況が同じと言うことは全く不可能です。

プロ野球の観戦はほとんどがリピーター、しかも地元の人が多いのでは。

客の方もよく分かっているし、もちろん球場の係員も専門の人ばかり。

そんな良い環境の話と、ほとんど初めての客ばかり、迎える方も半ば素人の担当者にボランティアというオリパラの観戦が一緒に扱えるわけはないと思いますが。

 

どうやら、千葉県知事の行動言動はこの先見ていると面白いかもしれません。