森林ジャーナリストの田中淳夫さんが大変な問題を提起しています。
太陽光発電、風力発電、バイオマス発電など、再生可能エネルギーと呼ばれているものの立地の多くは森林であり、日本ではその多くが森林保全のための保安林に指定されているのですが、それを解除しやすくしようという動きが強まっているそうです。
日本の森林面積は2500万ヘクタールだそうですが、そのうち1200万ヘクタール、実に半分近くが何らかの保安林指定を受けているということです。
これでは再生エネルギー用地やバイオマス用の森林伐採などが進まないからと言って、保安林指定が邪魔になります。
そこで林野庁では保安林指定解除がしやすくなるようなマニュアル作成をするそうです。
ここまで行くともう呆れかえるしかありません。
いわゆる再生エネルギーがまったく環境のためにはならないということは何度も繰り返していますが、田中さんの記事でもその疑問が述べられています。
さらに、森林伐採で非常に大きな環境破壊になるのはもちろん、森林の二酸化炭素吸収も無くしてしまいます。
思考停止とも言えるような状態に陥っているのが「脱炭素教」に毒された社会全体であるようです。
正気を取り戻せ。