田中宇さんの「国際ニュース解説」の要約の中の一文です。
このニュースは有料記事ですので、最初の要約部分しか読めませんが、その中の一節が面白いものでした。
(この後どのような文章の展開になるのか、有料会員になっていませんので分かりませんが)
◆米国側が自滅する米中分離
【2021年4月7日】日独など同盟諸国は米国が世界を単一で自由な市場として維持したので対米従属してきた。米国が世界経済を米中に二分し、同盟諸国は儲からなくなった。対米自立して中立を宣言すれば中露側でも経済活動できるが、米国は同盟離脱による対米自立を許さない。冷戦時代は米国側が発展してソ連側は停滞したので対米従属が儲かった。今後の米中新冷戦は逆に米国側が停滞して中国側が発展する。対米従属は間抜けな戦略になった。
中国が台頭しアメリカと正面から対抗するようになりましたが、これでまだアメリカについていくと「間抜けな戦略」になるということです。
対ソ連の冷戦時代にはアメリカが圧倒的に経済発展しましたので、対米従属も儲かるものだったのが、この先の米中新冷戦時代には逆になるということです。
田中さんはこれまでもアメリカの覇権は揺らぎ(というか、自ら覇権を手放し)多極化が進むと主張していますが、その中でも勢力争いは止まず小競り合いは続くということでしょう。
そこにアメリカに一途についていくだけで良いのかどうか。
大統領就任後に一番に会えるなどと言って浮かれている場合ではないのでしょう。
ただし、中国が自立した経済運営ができるのかどうか、それも危ういもののようにも思いますが。