爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

オリンピック組織委員会森喜朗会長辞任の問題について、やはり一言言っておくか。

あまりにもくだらなく、日本社会の汚れをそのまま表したようなものなので、放っておくかと思っていましたが、はやり一つ書いておきましょう。

www.jiji.com

オリンピック組織委員会会長の森喜朗が、JOC臨時評議員会の会合のなかで女性蔑視発言をしたのが2月3日でした。

 

それはあっという間に世間に広まり、翌4日には森自身が発言撤回と謝罪会見を行ったのですが、謝罪どころか居直るような態度で、会長辞任も考えていないということで、社会の批判は強まり、それどころか世界中に反感を呼び起こすものでした。

 

IOCも最初は「森は謝罪した」としてそれ以上の追求はしない姿勢でしたが、世界の反響を見てか(この辺のIOCの態度豹変は覚えておくべきでしょう。)9日になって厳しい森批判に転じました。

 

さらにオリンピックスポンサー各社も批判、ボランティアや聖火ランナーの辞退も相次ぐということになります。

 

さすがの森もダメと思ったかようやく辞任の意思を表明。

しかし、この期に及んで次の会長に元Jリーグチェアマン、その後も色々とスポーツ団体をまとめてきた川渕三郎に直接後任会長就任を要請、川渕もそれを了承ということをしてしまいました。

 

これに反発したのが政府のようで、「密室人事は認められない」などと言いだしたようです。

森の辞任については「政府は組織委員会の人事には関与しない」などと言っていたのが、この二枚舌ぶりには感心します。

 

森の後継会長は、組織委員会理事が決めるという、まあ当然の流れとなりましたが、透明性を確保などと言う慣れないことをやろうというのでは、いつになったら決まるのかも分かりません。

 

こういった経過ですが、もともと東京オリンピックの開催にも反対でしたので、森発言があってもそれで会長辞任という必要も感じませんでした。

かえって、こんなやつが続けた方がオリンピックの正体が分かるということで、良いのではないかとも思っていました。

(ついでながら、開催国首相にもあんな奴が続けていた方が分かりやすかったのかも)

 

スポンサー企業とやらが、声を揃えて男女平等に反する発言に非難と言い出すのも、「まず自分の所業をよく考えろ」と言いたいところでしたが。

 

まあ日本社会の恥部をさらけ出し、良い恥さらしとなりました。

後継人事のドタバタもまさに「恥の上塗り」なのですが、それをそうとも感じない程度の連中が集まっているのでしょう。

 

このまま会長不在の状態で、オリンピック開催の可否決定に至るのでしょうか。

やっぱり、招致の時からの責任、リオでの恥さらしの責任も取らせて、アベに最後の決着を付けさせるべきなのでしょう。