福島県沖の海上に作られた洋上風力発電が、まったく採算が合わないとして撤去されるそうです。
ところが、このニュースの流れるのと同時に、政府方針で風力発電に注力し2040年までに大型火力発電所30基分に拡充とか。
www3.nhk.or.jp上記はテレビニュースなのですぐに消えそうですから表題だけ下に引用しておきます。
洋上風力発電拡大へ“2040年までに大型火力発電所30基分以上”
現在のところ全く採算が合わないものが、あと20年も経たないうちに大型火力発電所30基分までどうやって設置していくつもりでしょうか。
もしかして、また電力料金に上乗せして費用をひねり出すつもりか。
それでなくても、今後電力料金は高騰する危険性が非常に大きいものと見られます。
もしかしたら、その高額電気料金で庶民は電気使用が難しくなり、必要電力量を低く抑えられるという思惑もあるのか。
おそらく、研究開発が進めばコストも下がるという、技術信仰(技術振興ではありません)があるのでしょう。
しかし、電気通信分野やIT分野のように驚くほどの技術革新が進む分野での成功例を他のどの技術分野にも期待できると考えるのは非常に危険です。
特に、風力発電という技術にはすでに多くの技術開発が為されており、現状でもかなり飽和状態、もうそれほど劇的な技術改善は難しいのではないでしょうか。
ほんの数%ずつの積み上げ程度でじりじりとやっていくしかなく、一気に数倍、数十倍のコスト改善などは夢でしょう。
夢だけを見させて気分を上げられると思ったら大間違い。