爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

GOTOトラベルについて

新型コロナウイルス感染拡大が全国的なものとなっています。

そんな中で、政府がなぜかGOTOトラベルキャンペーンの停止には応じないため、医師会や専門委員会からその停止を強く求めるということになっており、焦点ともなる状況です。

 

しかし、全国的にすでに感染が広がっている中、これからGOTOトラベルを止めたところでそれが感染拡大に与える意味はほとんど無いでしょう。

それでもその停止にこだわるのは、象徴的な意味だけなのではないでしょうか。

 

九州内でもすでに学校や職場、繁華街の飲食店などで次々とクラスターの発生が明らかとなっています。

東京や大阪からの観光客などはその初期の広がりの原因の一つだったのかもしれませんが、ほとんどもう関係ない(そもそもほとんど来ていない)のでしょう。

 

そもそも、GOTOトラベルキャンペーンというものは、感染拡大初期に大打撃を受けた観光業にとってはプラスの経済効果があるものかもしれませんが、非常に広い範囲に広がっているコロナ禍の経済苦境にはそれほど金を廻すとは思えません。

プラスもマイナスもほとんど影響もない(ただし国の財政からの支出だけは多い)ような象徴的な存在でしかないGOTOトラベルですが、それを止めないという政府の対応も頑なすぎるのかとも思えます。

どうせ、スガの面目を潰さないというだけの意味だけなのでしょうが。

 

熊本での感染拡大でも、「飲食店での感染者との会食」というのが大きな要素となっているようです。

これも、前に書いたように今の「感染防止対策ガイドライン」が「グループ間の感染」のみに注目しており「グループ内感染」を野放しにしているからです。

グループ内に一人でも感染者が含まれていれば、ひとたまりもなくグループ全員が感染してしまうのは避けられないのでしょう。

 

なお、「家族間の感染が多い」などということを、あたかも新事実発見のように唱えているものもありますが、そんなことは言われなくても当然であり、しかもこれはどうしようもない問題です。

まさか、「働いている父親、母親は当分の間家に帰るな」というわけにもいかないでしょう。(実際にそうしていた人もいますが)

言ってもしょうがないことは言うだけ無駄。

一番の問題は会食、職場、学校をどうするかでしょう。