商店街の飲食店の苦境はさらに厳しく、何とか生き残りをかけて弁当販売やデリバリーなどで客をつなぎとめようと必死だというニュースがしばしば流れています。
しかし、その映像を見てかなり引っかかるものを感じました。
結構高級そうなレストランですが、その店内に置かれているのは数多くの弁当容器。
すべてプラスチックなどの素材が使われています。
もちろん、通常営業中には高級な食器ばかりが使われていたはずですから、まったく縁のなかった業態です。
普段はあまり外食などしなかった我が家ですが、それにしてもここ数か月ほとんど外で食べるということもなく、自炊でなければ弁当などを購入してきますが、そのほとんどはプラ容器です。
うちではさすがにすべてきちんとゴミに出していますが、そうでない人もいるでしょうから、かなりの不法投棄プラゴミ増加につながっているのでは。
その効果はほとんど疑問でしかなかったのですが、レジ袋有料化といった規制が始まっています。
レジ袋だけを規制してもその他の商品の包装のほとんどはプラスチックですから、こんなものは象徴的な意味しかないと思っていましたが、それがさらに激化しているようです。
植物素材由来などというプラスチックも出ていますが、それはそれで大きな問題を抱えているものの、現状ではほとんどすべてのプラスチックは石油由来です。
www.nagaseplastics.co.jp石油を直接燃焼させるのではなくても、いちおうプラスチックとしての役割を果たした後はゴミとして焼却されるのがほとんどですから、結局は二酸化炭素増加の要因となっているのでしょう。
しかし、私が考えても自動車を廃止する社会というものは想像できるのですが、「プラスチックを使わない社会」を想像するのは非常に難しいものです。
今さら竹籠や土瓶の社会に戻るのは相当な困難でしょう。
それがどれほど近い未来に迫っているのか、考えておくべきことなのですが。