賀茂川耕助さんはブログで、先月有料化が施行されたレジ袋など、プラスチックごみについて取り上げています。
kamogawakosuke.info賀茂川さんの主題は、温暖化ではなくごみ問題の方にウェイトを置いたようです。
これまでゴミとしてではなくリサイクル用として中国に輸出していたものが中国側の拒否にあい、東南アジアに行く先を変えてもそちらでも拒絶。
プラゴミの行く先がなくなったということです。
記事中でも触れられているように、レジ袋などを有料化したところで他のプラスチック使用量は膨大なもので、根本解決には遠いものです。
ただし、最後のところの意見も根本解決には遠いものでしょう。
プラスチックごみの削減は個人の努力でできるものではない。日本政府は企業にリサイクルや代替品開発を促す法案の策定を積極的に行う必要がある。
実は「プラスチックリサイクル」はやるだけ資源浪費につながるものです。
プラスチックの種類は莫大なもので、ちょっと組成が違うだけでもまともなリサイクル製品はできません。
それだけ分別を徹底することも現実には不可能です。
しかも、それに費やすエネルギー使用量も膨大なものです。
結局、「そのまま燃やして燃料にする」のが最良のリサイクルなのが実情です。
また、「代替品」としても何を考えているのでしょうか。
「植物由来原料による」ものなど、現在のプラスチック需要から考えるとほんのわずかな供給しかできないでしょう。
トウモロコシなどデンプン由来のものなど、食糧との競合が発生するものは完全に不可能であり、初めからやるべきではありません。
たとえ、雑草や木材由来と称するものであっても、それを現在のプラスチック需要に当てはめて考えればあっという間に地上から草木も無くなることは目に見えています。
(「目に見えている」のは私だけでしょうか、想像力が乏しい人には無理なのかも)
とにかく、まず「プラスチック使用量を減らす」ことが大切です。
そのために利便性がかなり損なわれることになるでしょうが、その痛みを享受しなければなりません。