現職内科医のNATROMさんのブログ、大変参考になるのですが、さすがに忙しいのか久しぶりの記事投稿となりました。
natrom.hatenablog.com新型コロナウイルス感染症に対する治療薬の評価についてです。
トランプ大統領が入れ込んだクロロキンですが、どうやらあまり効果は無いことが分かってきたようです。
ただし、「全く効かない」といえるわけでもなく、「著効はない」といったところでしょうか。
しかし、欧米であまりにも期待を集めたために、色々な事件も起きていたようです。
このような緊急事態では、科学的立証はそこまで厳密でなくてもよいから早く使わせろといった方向に走りがちですが、長く使うこともあり得る薬ですから、そういうわけには行かないのでしょう。
ランダム化した比較試験による大規模臨床試験というものが必要なのですが、それについての一般の理解が得られていないと書かれていますが、これは世界のどこでも同様でしょう。
日本でも期待を集めたアビガンがそれほどでもないということになっているようです。
ワクチンもさることながら、重症化した時の治療薬が確立しなければ安心できないものです。
これまでは既存の薬品で使えるものは無いかという方向性でしたが、抜本的な治療薬は進んでいないのでしょうか。
自然免疫で感染を抑えるということが非常に難しいようです。
ワクチンや治療薬の開発は急がれるのでしょうが、さすがに困難なのでしょう。