栄養疫学者の児林聡美さんが、ツイッターで紹介されていた食事摂取についての概念図が分かり易いので転載しておきます。
もとは厚労省がまとめた日本人の食事摂取基準というもののようです。
これに児林さんの文章が添えられています。
どんな栄養素でも不足すれば欠乏のリスクが、摂りすぎれば過剰症のリスクがあります。栄養素○○が体によい、悪いではなくて、大事なのは「量」。そして量を明らかにするのが疫学。#食事摂取基準 の総論図5はそれを示した図です。
極めて常識的な概念なのですが、これを無視した主張もしばしば目にします。
「天然物なのでいくら摂取しても害はない」といったものを宣伝文に見ることがありますが、そういうことはありません。
どのような栄養成分でもこういった図は作ることができると思いますが、おそらく個人によってその値が大きくずれるということがありそうです。
また、不足リスクが生じる量(上記の「目安量」)と過剰リスクが生じる量(同じく「耐用上限量」)との差が小さいものもあり、また個人差が効いてくる場合もありそうです。