漫画家ですが非常に多数のエッセイも書いている東海林さんのエッセイの中の一冊、1993年に出版された本です。
題名には「モツ煮込み」とありますが、内容はそれほど料理や食品に関係したものではないようです。
冒頭は「バアチャンたちの原宿」
今では知らない人もいないほどの、巣鴨とげぬき地蔵参道ですが、まだそれほど紹介されていなかったのでしょうか。
その状況、とんでもない混雑ぶりとそこでの高齢女性たちの生態。
さらにそこで売っている品物などの状況をユーモアたっぷりに書いています。
「さようならマッチ」
この当時でも無くなりつつあった「マッチ」についてです。
もう今では完全に消え失せたと言えるでしょう。
しかし、マッチに関してはやはり色々な記憶があります。
喫茶店や高級バー・クラブなどではマッチを貰えました。
たまにしか行けない高級店のマッチは使い終わっても他のマッチ棒を詰め替えて使ったというところなど、誰でも記憶があるようなことかもしれません。
スナックなどでのマッチ棒を使ったパズルで遊ぶというのもよくあった光景でした。
我が家では、つい最近ずっと使い続けている石油ストーブの発火装置が壊れてしまい、修理するほどでもないけれど何とか火をつけたいということで、マッチを探したのですが全く見つかりませんでした。
もはや遠くなった過去の話かもしれません。