爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

人種差別に反対する運動が広がる。歴史上の人物は誰もアウトでは。

アメリカで警察官に殺された黒人男性の事件に対する抗議活動が広がる中、世界中でかつて奴隷制度に加担したりした人物の銅像などが倒されるといったことが相次いでいます。

www.yomiuri.co.jp形だけは平等となった社会でも実質的差別が残っているのは明らかであり、その火に油を注がれれば燃え上がるのも仕方ないことでしょう。

 

上記記事も、ビートルズの曲名にもなっている「ペニー・レイン」は奴隷船オーナーであったペニーという人の名に由来しているからということで、黒く塗られてしまいました。

 

ベルギーでも、かつての王レオポルド2世が在世当時アフリカの植民地で現地民を酷使したということで、銅像を撤去する騒ぎになっています。

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さて、どこまでやっていくことになるのでしょうか。

欧米の当時の指導者、権力者のほとんどはその制度自体に加担していたとも言えるわけです。

黒人だけでなくインド人まで含めればイギリス人はほとんどアウトでしょう。

 

日本でも中国や韓国からの「歴史問題」の追求は止むことがありません。

それと同じ(?)ことが欧米にも起きているのでしょうか。

まあ、日本のやったことなど欧米各国に比べれば小さく見えるほどなのですが。

 

奴隷と言えば最近では黒人が想起されるのでしょうが、古代から中世まではそうではありませんでした。

古代ギリシアやローマでは近隣の民族を戦争で破り奴隷としたりしていました。

中東のイスラム教国が強大であった当時は白人を多数奴隷として使っていました。

そこまで振り返ればもう何も言えなくなるのかも。

ただし、その場合は「レイシスト」という呼び方はできないでしょう。

 

どういうところで沈静化していくのか分かりませんが、まだしばらくは騒ぎが続くのでしょう。