爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

新型コロナウイルス感染、再感染例が相次ぐ。感染制圧のシナリオが根底から狂う。

韓国で、コロナウイルス感染者で完治と判定された人の再発例が相次いでいるそうです。

日本でも熊本で感染者で完治と判定された人が帰宅し、また再発、さらに家人に感染者が出たという事例がでました。

 

今回の新型コロナウイルス感染も、これまでの感染症の例にしたがい、検査でウイルスが検出されなくなった場合に完治と判定され、さらに帰宅してからも2週間の安静を求めるということに決められています。

しかし、それでは不十分な例が出ているということです。

 

news.livedoor.comどうも今回の新型ウイルスの感染症でもこれまでのウイルス感染症(各種インフルエンザ、SARS、MERSなど)の経験によって取り扱いも決めているようですが、それと異なる場合があるようです。

 

理想的なシナリオでは、ウイルスに感染したものの自然治癒した人には十分な抗体が作られ、その人はもう同じウイルスには感染しない。

さらにその完治者から取られた血清は抗体を含んでおり重症者の治療に使える。

そういったことが根底から狂ってくるかもしれません。

 

完治者でも抗体が新たな感染には無効であるかもしれない。

(これはウイルスが遺伝的変異をしなかった場合も考えなければなりません)

あるいは、抗体産生が完治者でも十分ではないとすると、今盛んに研究されている完治者血清を用いる重症者対策も効果がないことになります。

 

WHOもその危険性をようやく認識できたようです。

www.msn.comこれが本当だとすれば、自然免疫の獲得といったシナリオも成立しなくなるわけで、いつまでこのウイルス禍が続くかの見通しも立てることが不可能になります。

 

ようやく感染者増加が日本でも減少するかという、先行きの明るさが見えたかのようなところですが、それに冷水どころか氷塊交じりの水を掛けられたような事態になっているようです。