爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

なんじゃこりゃ 東京マラソン

いつも行っている市立図書館が3日から2週間休館するということが分かり、あわてて読みかけの本を片付けて行っていましたので、テレビのマラソン中継も半分くらい見られず、帰ってきてテレビを付けたら「なんじゃこりゃ」と言いたくなりました。

 

最近あまり興味もないまま見なかったのですが、今回はオリンピックの出場選手選考のチャンスがあるということで話題を集めていますが、一方では新型ウイルス肺炎流行の影響で一般参加者レースを中止(しかも参加費だけは取りっぱなし)となっています。

 

このレースで設定タイムがクリアされたらオリンピックに出場可能ということでかなりの高速レースとなっていました。

しかし、そのコースを見てびっくり。

かつての東京国際マラソン時代の最後の登り坂は印象的ですが、それが無くなっても下町の川を越える橋ごとに高低を繰り返すコースは変化があって面白いものでした。

 

ところが現在のコースは2017年からのもので、スタートは新宿でそこから40mを下降、その後は下町を行ったり来たりの、「タイムを出してね」と言わんばかりのコースになっているではないですか。

 

東京は山の手と下町の高低差がかなりある街で、いつも拝見している坂マニアの「オヤコフンさん」のブログでも魅力的な坂の風景が見られますが、その山の手側の新宿スタートでそこから下る一方では公正じゃないでしょう。

 

それで良いなら「富士山頂上スタート」ならもっとタイムが出るんじゃないのと思ったら、「マラソンコース規約」というのがあり、「高低差は42m以内」というのがあり、それを越えるものは公認コースとならないそうです。

実に、その規定ギリギリに設定しているという姑息さ。

 

しかも、わざわざ「肺炎流行を防ぐ」と言って一般参加者レースをキャンセルした割には(しかも参加費は払い戻しせず、しつこいか)沿道の応援者はいつもよりは少ないもののしっかりと並んでいます。

これでは肺炎流行を防ぐ意味がかなり減じるのでは。

 

しかもしかも、レースのトップは相も変わらず外国人ランナーばかり。

そこからかなり遅れて「日本人で一番手」のランナーが、それでも「設定タイムを上回る快走」

こんなんじゃ、オリンピックに出られたとしても成績は良いはずもなし。

もう出るだけ無駄じゃないの。

 

まあ、ともかく「オリンピックができるなら」という仮定の話ですが。