爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

八代市立博物館に行ってきました

八代市立博物館「未来の森ミュージアム」に行ってきました。

今年は年間会員になっているので、会員証を見せればその都度の入場料払わずに入れます。

貧乏性なもので、元は取ってやろうとがんばります。

八代市立博物館 未来の森ミュージアム|YATSUSHIRO MUNICIPAL MUSEUM

 

今展示室でやっているのは、「妖怪絵巻」

松井文庫に所蔵されている、江戸時代後期に描かれた妖怪の絵図で、当時の松井氏のお抱え絵師、原田叔という人物が描いたものだということです。

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パンフレットは白黒なのですが、実際は彩色がしてあり、しかも絵の具の状態も良いようできれいなものでした。

この最初の部分は色々な妖怪を描いたもので、もうひとつのシリーズは、妖怪の婚礼の様子を描いた巻物になっています。

どの程度の絵師かは分かりませんが、かなりの表現力かと思います。

(「松井文庫」とは、江戸時代に細川藩の支城であった八代城を任されていた細川藩家老の松井氏が蒐集した文物を保存しているものです。)

 

他の展示室には、種田山頭火の書簡の展示がされていました。

山頭火がかつて熊本に住んでいた頃に八代・日奈久を訪れたことがあり、それを記念して日奈久では毎年山頭火の催しを開催しているのですが、その縁でかはがきなどの自筆書簡が残っているようです。

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種田山頭火は山口出身の俳人ですが、あちこちを放浪しており、熊本にも一時滞在していたことがありました。

昭和5年には熊本からまた放浪の旅にでて、そのまま八代・日奈久を訪れました。

上記のはがきは八代滞在中に熊本の句友の友枝という人物に宛てて出されたものです。

 

小さな博物館ですが、なかなかおもしろいものがあります。