爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

「内田樹の研究室」より、「低移民率を誇る日本の瀕死」

内田樹さんの「研究室」で、アメリカのワシントン・ポスト紙が日本特派員からの報告として掲載された記事が紹介されています。

blog.tatsuru.com「トランピアンの極楽」とは、「トランプ的世界観の熱心な生徒である安倍晋三の極楽」を示します。

 

つまり、トランプのように海外からの移民をシャットアウトするのに熱心であることを指しています。

そして、トランプとは違い、安倍はそれを見事に成功させ、移民のほぼ完全な排斥をすでに実現させています。

 

まあ、ワシントン・ポストの記事はそれで日本の人口が減りつつあり、特に地方の過疎地域は「akiya」ばかりとなり、地域社会が消滅しようとしていると言っているわけです。

 

アメリカでも移民が地方の過疎化地域に移住しているということは無いと思うのですが、そういった事実は記事の焦点をぼかすだけで隠しておきたいのでしょう。

 

私は近未来の資源窮乏の時代に対処するには、できるだけ人口を減らしておかなければ、特に食糧供給の対応が難しくなると思いますので、現在は自然に人口減となる方が良いと思っていますが、人口増が経済発展の要因と思っている人々にとっては大問題なのでしょう。

 

トランプがアメリカファーストで製造業などを呼び返そうとしていますが、もしもそれに失敗すれば失業者が増えるばかりです。

先進国での失業問題はヨーロッパで激しくなるばかりですが、そこに移民が押し寄せてさらにひどい状況になっています。

それでも移民を受け入れるべきか。

アフリカや中東の政情不安の国々からの難民・移民が増加しても、それを受け入れた欧米各国に労働者需要がなければそちらでの政情不安が増すばかり。

 

日本も部分的に労働力不足が顕著となっているので海外労働者の受け入れなどということをオズオズとやり始めていますが、産業空洞化の勢いも止まっていません。

そちらでは失業者増の恐怖、一方では労働者不足、なかなかその矛盾は埋まりません。