唐沢さんは、評論家、コラムニスト、ラジオパーソナリティなどと紹介されていますが、それよりも「と学会」発起人の一人と言った方がわかりやすいでしょうか。
「トンデモ本」などという、ちょっと「行ってしまった」本を探し出して面白がるという、学会とは言うもののまったく学術とは関係ないことをしていたところです。
唐沢さんは、子供の頃から「一行知識」と言うような雑学が大好きで、そういったものを見つけるとノートに書き留めておいたそうです。
それだけではつまらないので、パソコン通信の会議室の主催をしていたころに、そのような一行知識の募集ということを行いました。
すると、来るわ来るわ、次々と様々なものが投稿され、さらにそれに付随した一行知識が続々と集まってきました。
そういったものの中から秀逸なものを紹介しようという本ですが、Wikipediaによればこの本はフジテレビの番組で一時大きな話題となった「トリビアの泉」の元になったということです。
それでは、紹介されたいくつかを書き出してみますが、こういった一行知識というものはネタが面白いかどうかもさることながら、コンパクトに書く筆力も大事なようです。
できるだけ、紹介された文章そのままを挙げてみたいと思います。
花見などで人が浮かれるのは、桜の花粉に覚せい剤に似た成分が含まれるためである。
患者は手術で切除された自分の体の所有権を主張することができる。
中国人はオブラートを使わない。
龍は角でものを聞く。
もちろん、本書の中ではこれらの知識についてたっぷりと説明されていますが、それは省略。
これだけで何となく知識が増えたような気になるところが良いのでしょう。