内田さんが毎日新聞からの要請で書いた文章が掲載されたそうですが、それに加筆したものを研究室に掲載されました。
今度の参院選挙にあたり書いたものですが、現在の民主政治の危機について警鐘を鳴らすものとなっています。
その内容は、私の持っている民主制と現在の日本の政治に対する絶望感を、真正面から批判されるようなものです。
ちょっとだけショック。
現在の日本の議会政治の質の低下は甚だしいものであり、その認識は私とも同じです。
これは、「国会の空洞化」であり、そのために「投票しても無駄だ」という意識が多くの人々に蔓延してしまっています。
これも同じ認識です。
しかし、その後が違った。
私の場合は、「あとはどうにでもなれ」に近いことになってしまいましたが、内田さんはそれを正面から批判しています。
そのような民主制度の衰退の表れが「第三者づらができること」だということです。
まさに、私のことです。
政権が狙っているのは、こんな国会は要らないじゃないのという感覚を国民に植え付けることです。
そうなれば投票率も下がっていき、今の政権に密接に関わる人々だけが投票するようになり、議席の専有も可能になります。
次の一文は私の考え方に抗議をされたかのように見えました。
もし選挙を「自分の政治的意見を100%代表してくれる人」を国会に送り込むことだと思っているなら、その人は棄権を選ぶしかないだろう。そして、棄権することはニュートラルな解ではない。それは民主制の崩壊に同意の一票を投じることである。「国会なんか要らない」という人々の群れに加わることである。
まだまだ、あきらめたらいけないのか。