爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

「翻訳できない世界のことば」エラ・フランシス・サンダース著・イラスト

世界の多くの言語には、なかなか他の言語にうまく翻訳できないという言葉があるようです。

 

そういった言葉を、おそらく英語話者でまだ若いイラストレーターというサンダースさんが集め、それを一つ一つイラストと共に紹介しています。

 

なお、その言葉の意味を細かく描写していますが、あくまでも著者の解釈によるということで、他の翻訳者の訳し方とは少し違うかもしれません。

 

 

ペルシャ語のTIAM(ティヤム)(もちろん原語はアラブ文字です)という言葉は、「はじめてその人に出会ったときの自分の目の輝き」だそうです。

本当にそんなロマンチックな言葉が、しかも一語で表せるのでしょうか。

 

ドイツ語の DRACHENFUTTER(ドラッヘンフッター)、直訳すると「龍の餌」という意味なのですが、これは「夫が悪い振る舞いを妻に許してもらうために送るプレゼン語」だということです。

どこの国にもあるようです。

 

日本語からもいくつか取り上げられています。

ちょっと独特の選択かもしれません。

「ぼけっと」、「こもれび」、「わびさび」、「つんどく」が選ばれています。

「こもれび」「わびさび」はまだ普通の選択眼かと思いますが、「つんどく」というのは面白い。

 

なお、「ぼけっと」の意味は「なにも特別なことを考えず、ぼんやりと遠くを見ているときの気持ち」だそうです。

 

ハワイ語のAKIHI(アキヒ)

「だれかに道を教えてもらい、歩き始めたとたん、教わったばかりの方向を忘れた時」

それを”アキヒになった”と言う。

そんな言葉があるんかいな。

 

ブラジルのポルトガル語で、CAFUNE(カフネ)

愛する人の髪にそっと指をとおす仕草」だそうです。

若い女性らしい選択で、他の本を読んでいる時のようなトゲトゲしい感情を忘れてしまいそうです。

 

翻訳できない世界のことば

翻訳できない世界のことば