現行の就活ルールというものがどうなっているのかも知りませんが、それを廃止し自由化したいということを経団連会長が言い出したそうです。
現状では経団連に関わらない外資系などで早く内定してしまうといったことがあるようで、それへの対抗策という意味もあるようですが、会長の話の中には日本型就活の問題というものも挙げられているようです。
もう一つ、経団連会長の発言で重要な部分があります。就活ルールの見直しに加え、新卒一括採用や日本型雇用の見直しについても言及している点です。
「学歴にかかわらず一律の初任給からスタートし、勤続年数に応じて少しずつ昇給させる」という日本型雇用では外国人材はもちろん、近年は日本人優秀層も採用しづらくなっています。若いうちに頑張っても将来報われる保証などないと学生も理解しているためです。
まったく、何を言っているのか。
新卒一括採用というものが、いかに日本の就職状況を苦しめているのか、それを主導してきたのは経団連などに属する大企業でしょう。
もしも問題ありというのなら率先して変えれば良いだけのこと。
ブラック企業に就職してしまってもなかなか辞めることもできないというのも、新卒一括採用優先であるために転職が不利だからでしょう。
大学もしっかり勉強をして4年間がんばってから卒業し、それから就活というのが当然の姿ですが、新卒ですべて就職という制度が出来上がっているために違うルートが取れないというのが実情です。
すべてを歪めている新卒一括採用制度、会長は日立製作所ということです。そちらから率先して変革していけばいいじゃないですか。