爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

「小さな葬儀と墓じまい」大野屋テレホンセンター監修

かつてのような大掛かりな葬儀というものは減り続け、最近では「家族葬」が大人気のようです。

この本は大手葬祭業の大野屋の電話相談室がそのよくある相談内容について解説したもので、具体的で実際の役に立つようにできています。

 

長寿を全うし亡くなる方が増え、また親戚の数も少なくなると、かつてのように何百人もの列席者が来るという葬儀は減ってきています。

喪主である子供もすでに定年後、会社関係の列席者も無くなるとなると、家族や親戚だけということになりそうです。

そんなわけで、「家族葬」と銘打った葬儀が大流行ですが、これは別段決まった様式があるわけではなく、葬儀社がそれぞれ種々のコースを組み合わせているだけのようで、内容は詳しく検討する必要がありそうです。

 

昨今では、葬儀も何もなく直接火葬場にいく「直葬」というものも増えているようですが、そこまで行かなくても従前のように通夜・告別式と2日にかけて行なうのではなく、1日の間に両方共済ませてしまう「一日葬」というのもあるとか。

 

なお、このような「小さな葬儀」であってもそのやり方によっては費用が雲泥の差となるようですので、きちんと細部まで詰めた見積もりを取ることが必要なようです。

 

また、このところ大きな話題になっている「墓じまい」ですが、これも地方から都会に出てきてもはや故郷には誰もいないという状況の人が増え、そうせざるをえない人たちも多いようです。

しかし、親戚や菩提寺とのトラブルに発展する例も多く、問題化しているようです。

菩提寺からは「離檀料」なるものを請求される例も多いのですが、本来そのような費用は無くても良いと言っても、スムースに進めるにはある程度は払う場合もありそうです。

 

家族というものの形が激変し、それとともに葬儀や墓というものも変わっていかざるを得ないようです。

 

小さな葬儀と墓じまい (実際の進め方と手続き・費用がわかる64項)

小さな葬儀と墓じまい (実際の進め方と手続き・費用がわかる64項)