爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

柳瀬元首相秘書官は「籠抜け詐欺」?

国会での参考人質問で、柳瀬元首相補佐官は「加計学園の職員に首相官邸で会った。愛媛県今治市の職員は一緒にいたかもしれないが覚えていない。この件について首相からの指示はなく、報告もしていない」という趣旨の答弁をしました。

 

この弁解を聞いて思い出したのが「籠抜け詐欺」という言葉です。

 

昔、とある小説で読んだのですが、銀行や大会社の建物の一室を言葉巧みに借りて、そこにカモとなる人を呼び、あたかもその会社の関係者のようなフリをして金品を騙し取り、自分はさっと裏口から逃げるという手口です。

 

kotobank.jp(なお、最近では「籠抜け万引き」という用語もあるようなのでご注意)

 

獣医学部設置の陳情のために首相官邸に赴いた加計学園職員、愛媛県職員、今治市職員の方々は、何を誰に話したつもりだったのか。

当然ながら、首相に取り次いでもらうことを期待して行ったわけです。

 

それを、秘書官は自分ひとりの胸に収めて首相には取り次いでいない。(と称している)

 

面会に行った人々から見ればまさに「籠抜け詐欺」同然のことをされたということです。

 

嘘が嘘を呼び、ますます恥ずかしい状況へと進んでいます。

 

このような子供の目にも明らかなことをしておいて、学校では「道徳」の授業の押し付けを始めるのでしょうか。

「こんなことをしてはダメだよ」というのが最良の道徳の回答のようです。