62年前の5月1日に初めて水俣病患者が確認されたとして、公式確認の日に慰霊祭が行われました。
全国版ニュースで報道されたかどうかは知りませんが、熊本ローカルニュースでは大きな扱いでした。
ニュースでは原因企業チッソの社長のコメントも流されており、患者認定は終わっているという見解を示しました。
しかし、未認定患者が多数訴訟を起こしており、認定を求めている状況です。
まだまだ収まらないでしょう。
認定基準というものが厳しすぎるために、認定患者が少なく抑えられていると言われており、これまで症状が軽かった患者であっても高齢化と共に症状が激化するという可能性もありそうです。
私が現在住んでいるのは水俣から車で1時間ほどのところですが、ここに初めてやってきた40年前にもすでに水俣病は過去のものという感覚になっていました。
ところが実は過去のものどころか、現在も大きな問題であることには変わりがないということが徐々に分かってきました。
しかし、胎児性患者の皆さんもちょうど私と同じくらいの年代であり、高齢化が進んでいます。
対処しないまま寿命が尽きるのを待っているのかと言われても仕方のないように見えます。