FOOCOM.NET専門家コラムでは、消費生活コンサルタントの森田満樹さんが、週刊文春の「危ない中国食品」という記事について、そのどこがおかしいかということを解説しています。
www.foocom.net相も変わらずこういった記事を書き続ける方もしつこいものだと感心しますが、いまだにそれを求める読者が居るということなんでしょう。
その4つの理由というのは、森田さんの挙げている以下のものです。
その1 中国の違反率は他国と比べて高くない
その2 違反内容は中国固有の問題ではない
その3 違反イコール危険ではない
その4 日本の輸入食品の安全は3段階で守られている
文春の記事も厚労省から出されている監視統計に従って書かれているのでしょうが、それを見ればその1,その2は簡単に読み取れるはずです。
違反率の最も高いものも、ベネズエラ、エクアドル産のカカオ豆ですが、「カカオ豆が危ない」という記事にならないというのも週刊誌側の姿勢の問題点を表しているのでしょう。
週刊文春も政治家や芸能人のスキャンダル記事ばかりでは無いということを見せたいのかもしれませんが、それがこういった科学的根拠を欠く扇情的記事では他の方面の信頼性も疑いたくなります。