爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

カンピロバクター食中毒取締に本腰か 

渡辺宏さんの「安心?!食べ物情報」今日の記事に厚労省カンピロバクター食中毒対処の通知を出したというニュースが掲載されていました。

http://food.kenji.ne.jp/review/review959.html

 

年間患者数が2000人以上、ギランバレー症候群に至る例もあるという大きな問題ですが、特に鳥料理店での生食、加熱不十分ということが問題視されています。

 

この結果を踏まえ、同省は、食中毒の調査を担う全国の自治体に、
悪質な飲食店は食品衛生法違反容疑で告発するよう求める通知を出
した。同法違反が適用されれば、3年以下の懲役または300万円
以下の罰金となる。

このように、悪質飲食店は告発という通知ですから、まあ本腰と言えるのかもしれません。

 

患者数2000人といっても、もちろん異常があっても受診しない人もかなり多数に上ると思いますので、おそらくこの数十倍は被害者がいるでしょう。

 

カンピロバクター食中毒に関しては、これまでも何度も取り上げていますが、この病原菌は「健康なニワトリ」の腸管にも多数住み着いていること、屠殺し食肉化する時にどうしても肉が汚染されること、ごく僅かな菌でも発症することなどを強調しました。

 

 

sohujojo.hatenablog.com

特に忘れてほしくないことは「新鮮だから大丈夫」というのは全く逆であり、カンピロバクターにおいては「新鮮だと菌がたくさん残っている」ということです。

 

カンピロバクターは酸素があると死んでしまうので、空気中に長くさらされると死滅します。かえって古くなった肉の方がカンピロは少ない可能性もあります。(まあ大腸菌などがあれば増殖するかもしれませんが)

 

もういい加減に「新鮮な鶏肉は生で食べる」ということは止めて欲しいものです。