オリンピック候補クラスのカヌーの選手が、ライバルを蹴落とそうとして飲み物に禁止薬物を混入し摂取させたという事件が明らかになりました。
www.nikkansports.comなんとも嘆かわしい話なのですが、関係者や報道関係が「驚いた」とか「日本では聞いたことが無い」と言っているのはちょっと認識が甘すぎるのではないかと感じます。
アンチ・ドーピングという問題は非常に厳しく対処されており、ロシアが国として出場停止とされるなどの事態となっていますが、逆に何らかの方法でライバルに食べさせれば出場停止に追い込むということも十分にあり得る話です。
テレビの報道番組で、ハンマー投げの室伏広治さんにインタビューしていたのですが、その話が印象的でした。
「自分が現役の頃は、自分の飲食物からは目を離さず、もしも離れる場合は信頼の置ける人に見張ってもらっていた。日本選手は危機感が薄い」ということです。
陸上競技の投擲種目では、ドーピング違反が頻発しており室伏さんも上位選手の失格で繰り上げということも経験しているわけですが、このような危険性も十分に予測していたということでしょう。
なんとも、嫌な話ですが、それでも守るべきものは守らなければなりません。
これまでも、意外な選手がドーピング違反ということで出場停止という裁定が下り、選手側が絶対にやっていないと提訴などということも起きていますが、こういった事件も実は他人の工作という可能性もあったのかもしれません。
せっかく出場資格を得ても棒に振るようなことがないように、十分に対策をしてほしいものです。