将棋棋士の羽生善治さんが、昨日の竜王戦でタイトル奪還に成功し、永世竜王の称号を獲得しました。
これで、将棋界の七大タイトルすべてで永世資格を得るという前代未聞の偉業を成し遂げたことになります。
羽生さんは1985年に棋士としてデビュー、それからわずか4年後に初タイトルを獲得し、その後も次々とタイトルを獲得、防衛を続けました。
タイトルを一つ獲得するということも難しいことですが、1996年には同時にその七冠を達成しました。その後はさらに若い人たちに挑まれタイトルを手放すこともありましたが、30年近くたち40代も後半にさしかかってもまだトップクラスとして活躍しているのは素晴らしいことです。
永世資格を複数取得というのも、大山康晴、中原誠、渡辺明という錚々たる面々のみであり、谷川浩司、米長邦雄といった実力者でも成し遂げていません。
今年大きな話題となった中学生棋士の藤井聡太さんも、タイトル戦に出場するのは早くても2-3年後でしょうか、まだまだどの程度活躍できるかも分かりませんが、大きな手本ができたと言えるでしょう。(なお、他にも実力十分の若手は何人もいます)
そして、彼らの前に立ちはだかるのはおそらくその時も羽生善治である可能性が大きいと思います。
これからも将棋界、面白くなりそうです。