以前に「くらべる東西」という本を読みましたが、その同じメンバーで今度は「昭和と平成」の比較です。
平成もすでに29年になりましたが、まだ人生の半分以上は昭和という私にとっては、昭和の風景というものは子供時代、青春時代、新婚時代のすべてを含むものです。
本書は、昭和らしいもの、平成らしいものを食品、日用品に留まらず特色を活かした写真で示しています。
なお、昭和といっても当時に撮った写真ではなく、現在に残っているものを撮影したものだそうです。
「屋上」という写真では、デパート等の屋上に設けられている施設を載せてあります。
昭和では何と言っても遊園地でしょう。
私の子供の頃から、そして平成に入ってもしばらくはデパートの屋上遊園地というのは楽しいものでしたが、今ではすっかり少なくなってしまいました。
現在の典型的な例は植物を植えた緑地だそうです。それも悪くはないけれど。
なお、写真に撮影された屋上の観覧車は、東京鎌田の東急プラザ「かまたえん」だそうで、3年前に営業休止をすることになったのですが、存続を望む多くの声でリニューアルオープンしたそうです。
「カメラ」では、なんといっても昭和はフィルム、平成はデジタルです。
出来上がりの写真の特性はフィルムかデジタルかの違いというよりは、その他の機能の変化によるものが多いそうで、一概に「フィルムだからどうの」とは言えないそうです。
しかし、カメラマンの山出さんが久しぶりにフィルムを使って驚いたのが「1本1350円」という値段と「現像に仕上がりまで2日間」かかると言われたことだそうです。
かつては値段も半額程度、現像は2時間で仕上がっていました。
「公園遊具」、かつては回転遊具が全盛でした。どこにでもあったのですが、事故が起こることから避けられるようになりました。現在ではぶら下がり器具などの「健康遊具」というものが多いそうです。
なお、どこにでもあったのがコンクリート製の滑り台を中心とした遊具で、それによって「タコ公園」とか「かいじゅう公園」と呼ばれていたそうです。
そう言えば、うちも子供の小さい頃にタコ公園とか汽車公園とか行きました。
「寿司の変化」昭和の寿司はシャリが大きかったそうです。そして、1人前は握り6カンと巻物というのが普通だったとか。
それが平成でも近頃はシャリが小さくなり、ネタの種類が増え、10カンが1人前というのが普通になったそうです。
天皇退位も決まりそうで、 近々平成も終わりになるでしょうが、そうなると平成を懐かしむという本も出るんでしょうね。