このところ何度も似たようなテーマの夢を見てしまいます。
考えすぎるからこだわるのかも。はき出してしまえば見なくなるかと思います。
そのテーマは「無人販売のパン」です。
昔勤めていた会社の研究所では「無人販売のパン」というものがありました。
それを買うにあたっての気持ちというものが気になっているのかもしれません。
状況がわかりにくいかもしれませんからその前提の説明を少々。
以前、湘南地方の会社の研究所に勤務していた時期があります。
その研究所は駅からかなり離れており、住宅街と農地の合間で周囲に飲食店など無く、昼食の調達には不便なところでした。
仕出しの弁当や、そばうどんなどの注文はできるのですが、それ以外にもちょっと食べたいという要望もあり、近所の雑貨屋が菓子パンや惣菜パンを持ってきて、販売していました。
とはいえ、朝持ってきてドンと置き、伝票も一緒に置いていって、欲しい人はその伝票に書き込んで勝手に持っていき、精算は月末にまとめて払うという方式でした。
なお、私自身はほとんどの時期には持参の弁当で昼食を取りましたので、あまりパンを利用することはなかったのですが、それでも10年以上居ましたので何度か購入したことはあります。
夢で見たのも、シンプルな方では「注文伝票が書きづらい」というものです。
まったく、自分の小心さには前々から呆れるほどなのですが、そういったことが今だに気になるようです。
その伝票というのは、市販の小さな納入伝票用紙をそのまま持ってきているのですが、氏名と購入日時はまだ良いものの、肝心の品名記入欄が小さくて書きづらいものでした。
特に、品名が複雑なもの?はどこまで書いて良いのか迷うこともありました。
夢でもその通りの状況で、しかも雨の中持ってきたのか伝票も少し濡れています。
さらに、その寸前に購入した野郎が乱雑に書き込んだので、次の伝票も汚れています。
その中で湿った用紙に無理やり書き込んでいるとこちらの文字も判別しにくくなり、「どうしようどうしよう」と焦ってくるという、いかにも小心者らしい夢でした。
もう一つの夢は、考えてもまったくその意味が分かりません。
なぜか、その持ってきた食物が「グルメグランプリ」の対象となっているというものです。
そして自分もなぜかその審査員となっています。
渡されたものも、購入伝票ではなく審査カードです。
こんな惣菜パンに審査も何もないだろうと思ってしまうのですが、そこが夢の不思議さで真剣に香りや味を審査していきます。
このあたりの描写は、以前の別の事業所で実施していた酒類の官能検査のところに影響されているようです。この時はそれなりに真剣に取り組んでいたのでまだストレートに夢に見られるほどには心理的にこなれていないようです。
惣菜パンのグルメ審査の夢は別にその後の展開もなく目が覚めてしまいました。
夢の舞台となった会社の研究所は、私が転勤して離れるとしばらくして移転してしまい、建物は取り壊されトラック待機所となってしまいました。
当時を知る人もほとんどいなくなってしまったでしょう。夢の跡です。