爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

大相撲 歴史に残りそうな大阪場所結末

最近は年のせいか大相撲の放送がある時はそれを見るのが楽しみになっていますが、今日千秋楽を迎えた大阪場所は思いもよらない結末になりました。

 

長く語り伝えられるようなものだったと思います。

 

詳しくない方のために経緯を説明しますと。

 

横綱稀勢の里が初日から圧倒的強さを見せて12連勝。

このまま全勝優勝もと思わせたものの、金曜日の取り組みで横綱日馬富士と対戦し、日馬富士の滅多に見られぬ集中した突進に一気に倒されただけにとどまらず、土俵下に落下して肩を強打、すぐに病院に搬送されるという重症でした。

 

相当な怪我と思われるにも関わらず、土曜日は本人が熱望して出場、しかし取り組みではまったく力が出せずに敗戦。この時点で大関照ノ富士が1敗を守り首位に立ちます。

 

今日の千秋楽は照ノ富士と二位につける稀勢の里の直接対決。稀勢の里が勝てば優勝決定戦となりまだ優勝の可能性を残していますが、昨日の様子からも怪我の状態はかなり悪くほとんどその可能性も薄いと見られました。

 

しかし、痛々しい身体の状態ながらも本割では必死の立会でなんとか食らいつき照ノ富士を突き落とし、勝利をおさめて優勝決定戦に持ち込みました。

 

それでもあれが限度だろうと誰もが思っていて、よくここまでやったという気持ちで見た優勝決定戦も堂々の立会から右手一本で投げをうち、見事照ノ富士に勝利しました。

 

久々の日本出身横綱の誕生ということで、注目された稀勢の里ですが、12日目までは憎らしいほどの落ち着きぶりで、そろそろ負けないかなと思わせるほどでしたが、日馬富士との対戦で一気に暗転。このまま休場かと思われたものが、強行出場から奇跡のような二連勝。

 

強い印象を受けました。

この眼でテレビ中継を生で見ることができ幸運でした。