金友学園(じゃなかったっけ)の小学校用地取得の際の不明瞭な国有地売却にまつわる事件がさらに疑惑を深めています。
国会での追求も、事の経緯から首相周辺に質問が集中するのは仕方のないことかもしれませんが、それに対し安倍首相は過度に反応し逆ギレするなど非常識な態度を見せています。
さらに、この件の解明も「会計検査院に任せれば良い」などとの発言。
もともとは自身の名前まで付けられようとした学校、夫人が名誉校長などという学校についての疑惑があったとは思えないような無責任ぶりです。
自身の疑惑は完全否定ということですから、その点については自信があるのでしょうが、このような事例だからこそ自ら率先して厳しく捜査を統率して明らかにしていくという態度が当然だと思いますが、そのような常識は持ち合わせていないようです。
(まあ最初からそれは期待していませんが)
前にも書きましたが、異様な取引が行われた疑惑がある以上、少なくとも財務省や国土庁関係者などの不正を一番に疑うべきでしょう。
そして、それに対して政治家の介入があればそこも追求すべきです。
あまりにも官僚に対しての見方が甘すぎるのはなぜでしょう。
彼らが悪いことをするのは天下り問題だけと決まったわけではないでしょう。
韓国での、大統領周辺やトップ企業の経営者に対しても厳しい取り調べという風土には、ちょっとどうかなと思うほどでしたが、かえってそのような韓国の実情がうらやましく思えるほどの日本政界の惨状です。
なお、この件について、ジャーナリストの内田誠さんが”まぐまぐニュース”で新聞各社の報道姿勢を比較しています。
東京新聞が一番詳しく報道しているようですが、読売は相変わらず安倍応援団ぶりを発揮しているようで、このような態度は新聞として相応しくないと評価されています。
このような新聞を読んでいる人が一番多いというのは困った状況です。