著者の馬場さんは写真家(撮影家)ではなく機材の研究の方がご専門で、カメラ雑誌「CAPA」の創刊当時からの編集に関わってこられたそうです。
私も持ってはいるもののあまり活用できていないデジタル一眼レフですので、少しは勉強してみようかというつもりで読んだ本です。
撮影感度、ISOは昔はASAと言ったものだと思いますが、フィルム時代は高感度のものは少し値段が高かったものでした。それが今では切り替えだけでできます。
本書にも、デジタルカメラの大きなメリットは「撮影感度とホワイトバランスが臨機応変に調整できること」とあります。
フィルムでは高感度にすると画質がざらつくという問題がありました。しかし、デジタルではそのようなことはなく、画質も良いようです。
またホワイトバランスもリバーサルフィルムでは何種類もの補正フィルターが必要でしたが、それが自在に調節できます。
カメラの手ブレ、被写体ブレはデジタルでも避けられません。手持ちでの撮影の限界はレンズの焦点距離の数字程度だそうです。つまり、100mmのレンズならシャッター速度100くらいまでが限界とか。
なお、カメラのストラップを肘に引っ掛けて手ブレを少なくするテクニックがあるそうです。
被写体の中で撮りたいポイントだけにスポット測光するというのは、あまりやったことがないのですが、覚えておきたいテクニックのようです。
AEモードでAEロックというのも大事な点で、ロックしてしまえばあとから構図が自由に変えられるそうです。
ただし、露出補正というものを忘れてはいけないそうで、白いものを白く写すにはプラス2段、オレンジのものをオレンジに写すにはプラス1段という露出補正量というものがあるそうです。
知らなかった。
なお、一つの写真を撮る場合でも、適正露出とプラスマイナス1ずつの2回を余計に撮影しておくべきだそうです。これをプラケティング(前後露出)というそうで、後から選べば良いのでやっておく方が良さそうです。
やはり練習が必要のようです。