賀茂川耕助さんの言うことですから、「加速するアベノミクス」などという表題でも、もちろん提灯持ち記事ではありません。
kamogawakosuke.info主題は年金基金運用基金(GPIF)の運用成績の巨額の赤字です。
2015年度の赤字額がなんと5兆5千億円とか。
しかもその発表を参院選挙投票の後に持ってくるという姑息さ。
しかし、問題は年金基金という大切な国民の財産を危険な投資に使って損失を出したということだけではありません。
年金基金というものを使って、株価の釣り上げに使っていたのがアベノミクスの本体だったということです。
これまでも、異次元の金融緩和などという禁じ手を使って円安誘導し、株価を押し上げて投資家や大手輸出企業に金を流すのがアベノミクスというふうに考えていたのですが、このような直接的な株価押し上げの手を使っていたとは。
これはもう、公的資金の盗用という犯罪行為に他ならないと思います。
それを使って自らの選挙を有利に導き、取った議席で改憲を狙う。
どう見ても公正な手段ではないでしょう。
賀茂川さんの記事の最後の文章が簡潔にそれを表現しています。
「国民の年金を使って短期的な好景気をつくったのがアベノミクスだった。今回の選挙で、自民党を支持した 国民だけでなく、選挙に行かなかった有権者も結果的にこのアベノミクスのさらなる加速を認めたのである。」
しかし、このような大きな問題であるにも関わらず報道の姿勢はそれを大きく取り上げようとはしていません。
報道も同罪ということでしょう。