編者は匿名ですが、おそらく色々なものを書いているライターの共著でしょう。
もちろん、「タブーとは何か」といった大きなテーマを扱ったりする硬い内容ではなく、日本社会で何をしたらまずいのかということを極めて平易に取り上げている気楽な内容の読み物です。
やはり面白かったのは仕事関係のタブー、特に営業・接客のタブーや会議でのタブーということでしょう。
これを読んで、かつての会社勤めのおりのことを「そういえばこんなことやっていたな」と思い出したものもありました。
それで失敗したのか。
取引先の社員と近くなりすぎてはいけない。
そうだったんだ。その相手が異動でもしたら目も当てられないとか。
相手の好き嫌いをチェックせずに接待の店を選んではいけない。
そこまで考えるのは難しい。
接待中にこちらから仕事の話を持ちだしてはいけない。
そりゃわかるけどね。
下戸を接待するときにはおいしい酒の店に行ってはいけない。
これは関係なかった。
寿司屋を玉子焼きで判断してはいけない。
職人の勝負ネタはコハダやシメサバ。といってもあまり縁なし。
サラダを食べれば健康になるはウソ。
これは知ってました。
それでも、こういった本の記述をぜんぶ鵜呑みにすることこそ「タブー」でしょうね。