いつも参考にさせていただいているFOOCOM.NETで食生活ジャーナリストの平川あずささんが紹介されています。http://www.foocom.net/column/azusa/12882/
拒食症というと思春期の女性が食べることに対して拒否感をもち食事を摂れなくなって栄養不良に陥るというものですが、この症状はそれとは少し異なり「健康に良いと信じるものしか食べられなくなり、結果的に偏った食生活になるという摂食障害」のことであり、ヨーロッパでは麻薬依存症のような精神障害の一種であるという研究報告もされているそうです。
平川さんの記事による研究報告の引用によれば「非現実的な食品信仰から、農薬や食品添加物、本人が健康に悪いと思いこんでいる食品を一切とらないという強迫観念にとらわれることから起こるという。つまり「食」の依存症である。」ということですが、軽微なものまで含めれば相当多数の人々にその傾向があるようです。
まあこれを病気と言ってしまえば、日本人でも相当多数が含まれるでしょう。
記事の終わりには「厚生労働省の「健康に関する情報源の信用度とその接触度の調査」8では、いつも接している情報源、という回答が最も多いのはインターネットであり、次いでテレビ•ラジオ、新聞の順だった。これらのメディアが「食と健康」の正しい知識を普及していくことが重要である。」と結んであります。
しかし、メディアに”正しい知識の普及”を期待するなどというのは、まったく無理・無駄なことですし、正しい知識をいくら流しても聞く耳持たない人には仕方のないことに思えます。
何かおかしいと思わせる風潮はあるのですが、それを病気ととらえるのも面白い(興味深い)ものではあります。