爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

まだまだ猛威を振るう特殊詐欺(振り込め詐欺)

家内が娘夫婦を駅まで送って行ったのですが、いかにも帰省家族を見送りという風に見えたのか、チラシを配っていた警察官がすぐに寄ってきて、「特殊詐欺警戒」というチラシを渡されたそうです。

 

一昔前の「オレオレ詐欺」からは今もどんどんレベルアップしていっているようで、最近でも引っかかる人が多く、この市内でもちょっと前に高校の卒業生名簿を使って実家の親に電話がかかり金をだまし取られた事件が起こったようですし、つい先日も人吉球磨の方で人吉高校卒業生の実家に詐欺電話がかかり被害者が出たそうです。

 

変な電話はすべて切ってしまえという対応も、高齢者のコミュニケ―ションをすべて断ち切ってしまうことになり問題があるようです。実際に本物の子や孫からの電話を切ってしまったり、新商品紹介の電話も聞かないという高齢者もあり、外界から閉ざされてしまうことにもなってしまうとか。

 

その見極めをきちんとしましょうと言うのもなかなか難しいことのようです。

犯罪者のスキル向上の意欲?も相当なもので、ついつい引き込まれてしまうということになるとか。そりゃ彼らの欲のための努力もすごいものでしょう。

 

一つ大事なことは、必ず高齢者も相手のペースで言われるままに動くのではなく、自分のコントロールを失わないことだそうです。電話がかかってきたら必ず一回切って自分から相手に掛けなおすこと。電話番号が変わったと言われても手帳に書いてある番号に自分から掛けることだそうです。

また、金を持ってこいと言われることも本物の家族からのこともあり得ないことではないので、その場合は「持っていく先を自分で選ぶ」必要がありそうです。相手の言うままに場所に行くのではなく、例えばどこかの警察署の前を選ぶとか。

 

人と人とのつながりを利用した犯罪は、避けようとしてそのつながり自体を切ってしまうという対応をしてしまえばその影響も大きくなる可能性があります。だからこそ憎むべき犯罪なのですが、それに負けない対応を考えていく必要が大きそうです。