本日の毎日新聞社説に、「瀬戸内海環境保全特別措置法」が改正され施行されたとの記事がありました。
今年の10月にこれに関する問題を扱った「海と湖の貧栄養化問題」と言う本を読んだばかりだったのですが、法改正を必要とするほどに状況は緊迫化していたとは思いませんでした。
「海と湖の貧栄養化問題 水清ければ魚棲まず」山本民次・花里孝幸編著 - 爽風上々のブログ
10月に国会で成立したということですが、まあそれについての報道はほとんど無かったのは仕方のないことでしょう。しかし、この時期に社説で扱ったということは毎日新聞の見識を感じさせます。
アサリの漁獲高激減や、ヒラメなどの海底に住む魚の減少、ノリの生育不良という事態は大きな問題となってきているそうです。この法律自体は昭和48年に当時の富栄養化の進行を食い止めるために制定されたそうです。しかし、その後の排水浄化の徹底によりかえって水質の貧栄養化が進んだとは皮肉なものです。
他にも琵琶湖や諏訪湖と言った内陸の湖でも同様の状況になりつつあるようです。
とはいえ、いまさら下水をそのまま流すと言ったことができるはずもなく、どのようにコントロールしていくのか難しいところだと思います。