爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

一億総活躍ってなに?

安倍内閣改造が終わり、また変なことを言い出しました。

「一億総活躍」なるものを打ち出し、担当大臣も決めたそうです。

さっそくテレビでもそれを取り上げ、ネタにしている人がいました。日本の人口は1億2300万人なので、残りの2300万人の方に入れてもらおうと。

 

私ももちろんそちら側に入れてもらいましょう。あっ、今のところ安倍内閣批判で活躍しているから1億側かも。

 

しかし、意味不明で印象だけの言葉を垂れ流す人ですね。相も変わらず「小利口」と言うにふさわしいだけの人です。

どういった状態が「活躍」だと思っているのでしょうか。奴隷のような長時間労働(しかもタダ働き)をしている人が活躍しているのでしょうか。明日もしれない非正規労働者が活躍していることになっているのでしょうか。大手の下請けで値下げばかりを求められている中小企業の人達が活躍しているのでしょうか。(あまりにも多すぎるのでここで打ち切り)

 

内閣の3大目標と言うのもアンバランスです。GDP目標600兆円、希望出生率1.8(それにしても「希望」って何なんでしょう。)、介護退職0を目指すということです。

介護退職0なんて明日からやればいいじゃない。とてもGDPと並べられる話じゃないでしょう。よく恥ずかしくなくこんなことを言えるものです。

 

それにしてもこういった「数値目標」というのを見ると、数年前までの会社勤めで「成果目標」なるものを作らされたり、部下の指導をした「イヤー」な思い出が甦ります。

成果目標と達成評価ではとにかく「数値目標」を作れと言われ続けました。ただ「がんばります」では評価もしようがないと。そんなわけで、何でもいいから数値を上げ(しかも達成しやすいように)うまく作った人間が本当の仕事の業績は関係なしに成果達成と言われて昇給も多かったように思います。

 

とはいえ、政権の目標のGDP数値なんて達成できるはずもないでしょうし、出生率(それにしてもまた言いますが”希望”は誰の希望なんでしょうか)も不可能です。

まあ達成評価をする頃にはもはや自民党は政権を失っているだろうから、何を言っても良いと思っているのかもしれません。