いつもの賀茂川耕助さんのブログですが、今回は石油業界の危機的状況についてです。
No. 1125 再生エネルギーへのシフトを | 耕助のブログ
1バレルあたり40ドルを割るという数年来の安値で石油業界は軒並み収益悪化しているということです。
特にシェールオイル、深海油田などの開発を手掛けていたところは相当なダメージを受けているということで、1バレル80-100ドル以上の価格でないと合わないためとか。
この安値(といっても少し前の20ドルといったレベルから見ればまだ相当高いんですけど)になった要因は、シェールやサンドなどの開発、OPECの過剰生産、そして中国の石油消費量の減少だそうです。
OPEC説はちょっと怪しいと思いますが、だいたいそのようなものでしょう。
問題は中国で石油消費量が減っているというところです。経済成長と石油消費量は非常に密接に関係しているというのは確かな話であり、日本でもほぼ相関関係にあります。
中国ではより密接な関係にあるというのが間違いないのではないかと思います。
そうなると中国経済が縮小しているというのもほぼ確実なのでしょう。今後さらに世界経済の冷え込みにつながりそうです。
結局、中国経済の伸長というものを大きく見積もりすぎたのが世界の各地で化けの皮がはがれたというところでしょう。
なお、最後のところ「再生エネルギーへのシフトが必要」というのは、なぜそうなるのかを説明するスペースがないのでしょうがちょっと唐突です。
賀茂川さんの見解はたいていのところは非常に正確であり勉強させてもらっていますが、再生エネルギーについてはちょっと見方が甘いのではないかと思わざるを得ません。
私の見方では石油に代わることのできる再生エネルギーなどは無いというものです。
再生エネルギーの開発などといって多額の費用を費やすのは金の無駄遣いであるのはもちろんのこと、石油などのエネルギーをも無駄にする行為と思います。