爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

社会問題

「内田樹の研究室」より「〈コモンの再生〉文庫版のためのまえがき」

内田樹さんのブログ「研究室」で、今度出版される「コモンの再生」という本の文庫版のためのまえがきというものが掲載されていました。 これを見て本を買おうという人もいるのかもしれません。 blog.tatsuru.com この中に日本の現状をとらえた文がありました…

本日見かけた交通危険行為、「自転車で犬の散歩」

ペットを飼う人が非常に多くなっているようで、ちょっと出かけると犬の散歩をしている人にしばしば出会います。 中にはかなり危険なことをしている人もいます。 雨がちょっと止んだので買い物のために自転車で出かけました。 すると道路の真ん中に止まったま…

「〈メイド・イン・ジャパン〉の食文化史」畑中三応子著

日本食礼賛という風潮がもう長いこと社会を覆っているようです。 「和食」のユネスコ無形文化遺産登録ということもそれを後押ししました。 しかし、その「和食」と言われているものなど、どの時代、どの地域に存在したか、ほとんど無かったものだともされて…

日本がパリ協定を離脱する?杉山大志さんの解説

COP28では各国が化石燃料からの脱却に合意したという報道がなされました。 しかし杉山大志さんによればこれは意図的な曲解であり全く合意などされていないようです。 真相は、「実際に合意されたのは「COP28が各国に化石燃料から移行する世界的な努力に寄与…

「内田樹の研究室」より「朴先生からの質問シリーズ〈内田の政治的立場は何か?〉」

内田樹さんのブログ「内田樹の研究室」に掲載されていたものです。 内田さんの著書は韓国で多数翻訳出版されており、多くの注目を集めていますが、その中で朴先生(それ以外の情報はここにはありません)という方の質問に答えるシリーズということで、その第…

保守リベラル、右翼左翼とは何か。

保守とリベラル、(昔は革新と言いましたけど)、右翼と左翼、分かっているようでよくわからない話です。 内田樹さんが自分が保守かリベラルかと聞かれたという話ですが、自分であればどうか。 それ以前に保守とは何かリベラルとは何か。 ちょっと調べてみま…

内田樹さんも「年頭に思う」を書いていました。

「内田樹の研究室」で内田樹さんも「年頭に思う」を書いていました。 もちろん私の「年頭の予言」よりははるかに格調高いものですが。 blog.tatsuru.com台湾の選挙結果まで出ていますので、14日に書かれていますが、それでも私の書いた1日から2週間の間に…

「パレスチナ 聖地の紛争」船津靖著

昨年始まったパレスチナとイスラエルの衝突はさらに激しさを増しています。 しかしあまりにも多くのニュースがあふれている割にはその背景や経緯がよくわかっている人はそれほどいないのではないでしょうか。 この本は共同通信社の特派員としてエルサレムで…

政治には臨機応変が必要。荻原博子さんの論壇。

我が家で購読している熊本日日新聞には政治経済の問題点について(本当の)有識者がまとまって解説をするコーナーがあります。 そこに経済ジャーナリストの荻原博子さんが書いていたのが「政治には臨機応変」というものでした。 kumanichi.comこの文章全体を…

経済評論家の荻原博子さんが投資ブームについて書いていました。

新NISAとやらで投資ブームが来るかのような風潮ですが、経済評論家の荻原博子さんがその危険性について書いていました。 news.yahoo.co.jp国などが推奨しているため、新NISAがまるで国のお墨付きを持つような感覚になっているのかもしれませんが、単に収益に…

「18歳成人」の意識をどうやって持たせるのか。

1月8日は成人の日、その名前は変わっていませんが、成人年齢は18歳からとなっています。 しかし、その日に式典を執り行った自治体のほとんどは20歳の人々をその対象とし、さすがに「成人式」とは言えないということで「20歳の式典」などといった名称…

EUがウクライナ支援を続けているのはリチウム資源のためか。

ウクライナ紛争ではアメリカがウクライナ支援を行っていますが、EU諸国もそれに同調しています。 NATOの戦略としての加担だと思っていましたが、別の理由があるかもという記事です。 「賀茂川耕助のブログ」で海外記事からの引用で掲載されていた、Phil Butl…

世襲政治家とはどういった存在なのか。

政治家、特に自民党議員の多くは世襲と言われています。 父や祖父なども政治家という例が多く見られます。 今時、個人商店や町工場でも父の後を継がない息子というのが普通ですが、なぜ政治家だけが世襲なのか。 その理由を歴史的、社会的に考えてみました。…

「名画のコスチューム」内村理奈著

現代でもそうですが、中世から近世にかけての時代には職業特有の服装などがありました。 それには理由があることが多いのですが、今では忘れられていることもあります。 この本の著者の内村さんは西洋服飾史が専門ということです。 多くの絵画に様々な職業の…

アニサキスの食中毒防止に電撃ショック作戦

サバやサケ、イカなどの刺身に潜んでいて食中毒の原因となるアニサキスは多くの中毒患者の発生につながっています。 加熱はもとより、冷凍しただけでもアニサキスは死んでしまうため、不安はなくなるのですが、どうしても生で刺身を食べたいという人が多いた…

小選挙区制はダメと最初から分かっていた。制定当時の批判本を読みました。

最近のことですが、衆議院選挙制度で小選挙区制が定められた1994年当時にその批判を本にしたものを読みました。 これは元東京タイムズの政治部記者から次長までなって、その後政治評論家となっていた本澤二郎さんという方が1993年、小選挙区制制定の…

「日本のコメ問題」小川真如著

コメ問題といえば、減反と言われてきた米生産調整、米価、経営規模、後継者不足、高齢化、耕作放棄地ということがよく話題になりますが、こうした個別の課題も重要なことながら、まずはこれまでの経緯を見たうえで5つの転換点というものを考えていく必要が…

またも「口先だけ総理」か。能登半島地震への自衛隊派遣の初動対応が遅い。

能登半島地震は大きな被害が出ていることが徐々に明らかになっており、また道路が寸断されていて孤立集落も多くなっています。 建物崩壊で下敷きになった人も数多く、その救出もままならない状況です。 岸田首相は全力を尽くして救難救援にあたると言っては…

「ウイルスVSヒト」」ジョン・S・トレゴニング著

新型コロナウイルスによる感染症流行COVID-19は世界的なパンデミックとなり人類社会に大きな影響を与えました。 しかし人類はこれまでもずっと様々な感染症にさらされ続けてきており、これまでの人類の多くは感染症で死亡したものと考えられます。 そのよう…

太陽光発電パネルは地震などで破損の場合も感電事故の危険性あり。

能登半島地震では太陽光発電装置の被災も多いようですが、装置が壊れていても発電は行われるため、感電事故の危険性があるようです。 news.yahoo.co.jp 注意喚起が繰り返されているようですが、そこで批判が飛び火したのが東京都の小池知事。 環境重視のポー…

「ほんとうの多様性について話をしよう」サンドラ・ヘフェリン著

人間社会での多様性といえば、国や人種、性的指向など様々なバックグラウンドを持つ人々を受け入れるということですが、日本はそれにまともに取り組もうという意識が弱いようです。 本書著者のサンドラ・ヘフェリンさんは日本人の母親とドイツ人の父親を持ち…

正月早々、大地震・大事故、今年はどんな年になるのか。

1日に今年の出来事予想を書いたばかりですが、そのすぐ後に大地震・大事故が連続して起きています 正月気分を完全に吹き飛ばしたのが能登半島で起きた大地震でした。 www.yomiuri.co.jp最大震度が7,マグニチュード7.6という激しいもので、揺れの強度では…

「ルポルタージュ 無関心の報酬」鎌田慧著

ルポライターの鎌田さんは潜入ルポといった手法で社会の闇を突き、多くの読者に衝撃を与えてきました。 この本は1988年の出版でその頃の社会の矛盾の拡大をテーマにしてあちこちに発表した文章をまとめたものです。 当時は不景気などで会社経営が厳しく…

「高島屋ぐちゃぐちゃケーキ事件」高島屋の対応が悪く長引きそう。

もう「高島屋ぐちゃぐちゃケーキ事件」で名が残りそうな情勢ですが、高島屋の経営者が「責任は高島屋にあるが原因追及は困難」と表明したことでさらに批判を集めています。 これについて、東北大学特任教授という増沢隆太さんの監修で記事が出ていました。 b…

2023年を振り返る、その4 10月~12月

2023年を振り返るのも最後の3か月です。 10月 ☆1日、消費税の制度としてインボイス制度が開始。 大きく騒がれましたがその後は何も報道されません。うまく行っているのでしょうか。 ☆2日、ノーベル賞医学・生理学賞にmRNAのワクチンを開発したカタ…

石炭火力廃止を急ぐ本当のところ。

脱炭素化を目指すという動きの中では特に石炭火力発電が目の敵にされ、それを急がない日本が非難されるといった事態になっています。 その世界情勢とはどのようなものなのか。 山本隆三さんという方がWedgeで書いていました。 news.yahoo.co.jp石炭火力廃止…

2023年を振り返る。その3、7月~9月

暑かった印象が強かった夏でした。 7月から9月までの出来事。 7月 ☆1日、改正道路交通法施行で電動キックボードが運転免許なしで運転可能に。 危険なのはわかりきっているのになぜこういうことをするのか、よくわかりません。 ☆2日、東京都中野の中野サ…

2023年を振り返る。その2、4月~6月

その2は4月から6月まで。 4月 ☆1日、改正道路交通法施行、自転車乗車時のヘルメット着用が努力義務化された。 自転車の安全な通行を保証する道路環境整備はほとんど為されないまま、乗る方にばかり負担をかけるのには疑問を感じます。 しかしまあ着用し…

2023年を振り返る。その1、1月~3月

毎年恒例ですが、年末に一年を振り返り何が起きたかを振り返るというものです。 第1回は1月から3月まで。 1月 ☆9日、民法改正で成人年齢が20歳から18歳に引き下げられたものの、ほとんどの自治体でこの日に名前は変えて「成人を祝う式典」を実施。 …

駅伝スター選手のその後

まさに駅伝シーズン真っただ中、中学生から高校、大学、社会人と様々な駅伝大会が催され、多くの選手が走り回っています。 そんな選手たちの末路をスポーツライターの酒井政人さんが書いていました。 news.yahoo.co.jp まだまだ野球やサッカーを目指す子ども…