爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

環境資源

「少子化」の何が問題なのか

少子化の動きはさらに大きくなり、人口減少が現実に目に見えるほどになるということで、その危険性を声高に叫ぶ人が多くなっています。 jbpress.ismedia.jp 上記記事のように、少子化が進めば「日本消滅」の危険性もあるといった論調ですが、さてどうでしょ…

「電力化亡国論」近藤邦明著

著者の近藤さんは、エンジニア勤務のあと自営業を営んでいるということですが、それよりもネットでホームページ「環境問題を考える」というサイトを運営し、多くの環境に関する発信を続けられている方です。 環境問題を考える 実は、私も環境問題に関心を持…

「再読:そして最後にヒトが残った」クライブ・フィンレイソン著 その中の「気温の歴史的変動」についての図

去年読んだ本ですが、再読です。 そして、その中のある図が非常に面白かったので紹介します。 第6章、運命のさじ加減 ヨーロッパの石器文化 という中で、気候と人類の生活環境について書かれているものですが、そこに下記のような図が掲載されていました。 …

祝吉野さんノーベル賞受賞、ただし、蓄電池頼みの今後の状況は楽観できない

本年度のノーベル化学賞は、リチウムイオン電池開発の業績に対して、旭化成の吉野明さんなど3人に贈られました。 その努力と産み出したリチウムイオン電池の社会への貢献は素晴らしいものであり、企業での研究であることも含め称賛に値するものです。 ただ…

「もうすぐいなくなります 絶滅の生物学」池田清彦著

生物学者ですが、いろいろなところに顔を出して思い切った発言をしている池田さんですが、この本では本職の生物学について書いています。 地球に生命が誕生した38億年前から今までの間に、6回の大量絶滅があったそうです。 それは大隕石の衝突であったり、急…

石炭火力発電の敵視はエネルギー供給難の時代がやってきた時に窮地に陥る原因となる

温暖化対応について検討される中では、石炭火力発電が敵視されることが多いようです。 そのため、石炭火力発電を継続しようとする日本に対して批判されることもあります。 これに対し、あの坊っちゃんは迎合発言をしているようです。 www.nikkei.com 化石燃…

「食卓からアサリが消える日」三輪節生著

著者の三輪さんは長く新聞記者をされていました。 ほとんど九州・山口の地域だったそうですが、そこは特にこれまでは自然の恵みに恵まれた地域で、海産物などは独特のものも多くそれを生かした料理も名物となっていました。 しかし、多くの地域でそのような…

ブラジル大統領が国連で演説「アマゾン火災はブラジルの国内問題」

アマゾンの熱帯雨林での火災発生は、どうやら農地化をしようと火をつけたのではないかとして、国際社会が批判を強めていますが、それに対しブラジル大統領は反発して演説をしました。 www.newsweekjapan.jp「アマゾンは地球の肺」などということも嘘だと言っ…

二酸化炭素排出ゼロにしたら、気候変動は無くなると思いますか。

国連での気候変動に関する討論が進み、例の北欧の少女も大演説を行ったようです。 少し前のマララ・ユスフザイさんと並べて論じる報道もありましたが、マララさんとは比べ物にならないでしょう。 彼女も言っていましたが、気候変動を止めるために一刻も早く…

若者の温暖化対策を求める声

温暖化対策の促進を求める若者たちの動きが活発になっています。 www.bbc.com国連気候行動サミットとやらが開かれる前に、若者の抗議活動などが世界各国で行われているということですが。 ヨーロッパではこの夏は非常に気温が高かったようで、それがさらに危…

サンマが不漁、でも外食産業では「生サンマ」が出されるわけ

サンマが不漁となりなかなか見ることもできません。 それについて、ダイアモンドオンラインで気になる記事が出ていました。 diamond.jp8月の漁獲量は1000tあまりと、例年の7分の1程度しかなく、価格も倍以上となっているそうです。 この理由については…

アマゾンの熱帯雨林で火災、大気中酸素濃度へ影響は出るのか。

アマゾン川流域の熱帯雨林で火災が頻発。 なかなか消火もできないので先進諸国が資金を出しても消火活動をさせようとしたらブラジル大統領が拒絶したという話も伝わっています。 どうやら、森林を燃やして耕地化を進めたいというのがブラジル政府の目論見の…

「地理が解き明かす地球の風景」松本穂高著

私達が見る地球の風景というものは、何らかの形で「地理」というものが関与して出来上がっています。 漫然と見ていてはわからないかもしれませんが、その風景がどのような「地理」の影響を受けているか、実例を示しながら解説しています。 ただし、「地理」…

"賀茂川耕助のブログ”を読んで、No.1261気候変動は人為的でない?

気候変動が起きていることは間違いないようですが、それが単純に「二酸化炭素濃度上昇による温暖化」によるかどうかということはまだ不明確とするのが正しい態度です。 賀茂川耕助のブログでも、フィンランドのトゥルク大学の研究者がその論文を発表したこと…

「再生可能エネルギー発電は資源浪費にすぎない」近藤邦明さんの「環境問題を考える」より

近藤邦明さんの「環境問題を考える」というサイトでは色々と勉強させていただいていますが、このたび近藤さんが「検証温暖化」という書籍を出版されたそうで、それについての記事が連載されています。 その中で、「再生可能エネルギー発電」というものが資源…

「グリーン経済最前線」井田徹治、末吉竹二郎著

経済に「グリーン」とか「ブラック」とかあるのかと思いますが、どうやら自然エネルギーへのシフトを目指したり森林の再生を行なったりする活動を経済と結びつけるとグリーン経済となるようです。 序文にあるように、「地球温暖化の進行、漁業資源の枯渇、森…

「再読:食糧の帝国 食物が決定づけた文明の勃興と崩壊」エヴァン・フレイザー、アンドリュー・リマス著

この本は、本ブログ開設直後に読んで書評を書いていますが、まだ書き方も安定しておらず、見直してみても中身が分からないようなものだったので、再読してみることとしました。 「食糧の帝国 食物が決定づけた文明の勃興と崩壊」エヴァン・フレイザー、アン…

「近大マグロ配合飼料で飼育成功」でびっくりしたが、魚粉を使うのではまだまだ

近畿大学が養殖している「近大マグロ」が「配合飼料で飼育成功」というニュースが流れびっくりしました。 www.kindai.ac.jp マグロに限らず、他の魚種でも養殖と言うものの実際は生の魚を餌として与えている例が多いようです。 これでは、魚の資源を節約し持…

サンマ漁獲量制限の交渉で初めて量的制限に合意。とはいえ、まったく実効性のないもの。

北太平洋漁業委員会の年次会合で、資源減少が心配されるサンマの漁獲量を制限することで合意しました。 www.asahi.comこれまでは、主に中国の反対により漁獲枠設定には至らなかったのですが、ようやく枠が決まったということです。 しかし、その漁獲枠がなん…

人工孵化させたウナギ稚魚が成魚に、完全養殖に進めるか。

「人工孵化させたウナギ稚魚が成魚に育った」という記事が出ていました。 こういった記事は、ともすれば誇張されて書かれていることもあり、実際はまだ関門が多いということもあるのですが、今回は確かな情報のようです。 www.nikkei.com この件については、…

プラスチックごみが問題なのは分かるけれど、それが「レジ袋有料化」というのはね。

G20エネルギー・環境相会議というのが開かれているそうですが、そこで日本が「レジ袋有料化政策の早期実施」を表明したそうです。 this.kiji.is「東京オリンピックを意識して」というのも意味不明ですが、「使い捨てプラスチックの25%削減」と「レジ袋有…

ヘリウムの供給困難で研究や産業に打撃

「ヘリウム」の供給が減少し、研究機関などに大きな影響が出ているようです。 headlines.yahoo.co.jp 様々な用途に用いられているヘリウムは、天然ガスから製造されているために多くはアメリカから供給されていたそうですが、アメリカが戦略物資としての位置…

環境省が出す施策にろくなものはない。「レジ袋有料化法案」

「海洋のプラスチックゴミ汚染」を防ぐために「レジ袋有料化」を義務付ける法律を作成する方針だとか。 this.kiji.is ニュースでもやっていましたので、様々な画像が添えられていましたが、それを見ていると「レジ袋」に入れる商品の大半は膨大な量のプラス…

プラスチックゴミ問題、回収や処理が問題か、

海に多くのプラスチックゴミが漂い、生物の体内にも取り込まれていると言った問題が大きく取り上げられるようになっています。 その回収率の低さや、処理の問題、途上国にゴミを輸出すると言ったことが言われています。 toyokeizai.netたしかに、ポイ捨てな…

「マグマの地球科学 火山の下で何が起きているか」鎌田浩毅著

火山学者として有名な鎌田さんの本はこれまでにも読んでいますが、「マグマ」そのものについて詳しく説明されている本書は、非常に興味深い内容です。 別の本で、「マグマはプレート運動で海水がマントルと触れ合ってできる」ということを知り驚きました。 …

FOOCOM.NET専門家コラムより、白井洋一さんの「どうなる日本の有機農業、伸びない栽培面積」

2006年に議員立法で成立した、「有機農業の推進に関する法律」はおおむね5年に一度基本方針を見直すとされており、2014年に第1回の見直して「次の5年で2倍」という目標が掲げられました。 しかし、2013年に2万ヘクタール(0.4%)であった栽培面積は2017年に…

IPBES(生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学政策プラットフォーム)が報告書「動植物100万種が絶滅危機」

IPBES(略称も覚えられないが、正式名称はもっと難しい)が、「動植物100万種が絶滅危機」という報告書を発表したそうです。 www.asahi.comそれによれば、人間活動で世界の海域の66%が影響を受け、湿地の85%が消滅、16世紀以降に少なくとも680…

西尾道徳さんの「環境保全型農業レポート」より、「世界人口の半分は化学肥料窒素で養われている」

日本では有機農業というと「安全安心」ばかりが言われる傾向が強いのですが、欧米では環境保全の観点から有機農業を推進する方向に向けられるという、本来の有機農業の意図に沿ったことが言われているようです。 ただし、それが強調されるあまり、有機農業に…

「地球的問題の政治学」中村研一著

現代の地球の懸案である問題は、どれもが地球的規模のものであり、小さな国がそれぞれ対応したとしても解決は難しいものです。 しかし、それに対して全地球的に対応しようとしてもその組織自体が存在しないことも多く、何もできていない状態であると言えるで…

「地球温暖化の防止のために、できることから一つずつ」って、かなり嫌いなセリフ

たまたま散歩を兼ねてスーパーに買い物に出かけたのですが、そこの館内アナウンスで流れていたのがこのセリフでした。 「地球温暖化防止のために、できることから一つずつ」その続きは聞きませんでしたが、多分マイバッグの使用を勧めるのでしょう。 なぜこ…